ヘルシオを設置して、説明書を開くと、まず最初にカラ焼きをしなければいけないと書いてあります。 しなくても使えるけれど、ついているニオイや煙などを追い出しておくためとのこと。
このカラ焼きは最初だけにすることでなく、何度か使った後でも、ニオイや煙などが気になったら、 やるといいらしいです。
1)ヘルシオの水タンクを準備~この音、なんの音?(写真1、2)
扉を開き、左側にある水タンクを取り出します。
このときヘルシオの奥のほうで、カタカタカタと音がしました。水タンクをヘルシオから取り出すとき、 またヘルシオにセットするとき、そのたびにする音です。 どうも正常な音のようですが、ヘルシオの説明書に触れられていないので、ちょっぴり不安。なにせ、 ウォーターオーブンなんて、 いまだかつて使ったことのない道具ですから。
その昔、二十数年前、初めてパソコンを買い、当時珍しかったフロッピーディスクドライブも奮発、 初めてディスクをフォーマットするとき、狂ったように「ガッタン、ゴットン」 と鳴り続けるドライブにあせったことを思い出しました。
初めての道具を使うときは、すべてが不安。 わたしも仕事でマニュアルを書くとき、「 知らないひとにとってはすべてが不安なんだ」と自分に言い聞かせますが、しばらくその道具と付き合っていると、 最初に感じた不安を忘れて、不安を解消する書き方をできなくなってしまうんですよね。
でも、この音のことはヘルシオの説明書の「知っておいてください」の項目に書いておいてほしいなあ。
2)ヘルシオでカラ焼きの設定をする~え、そのボタンはどこ?(写真3~7)
カラ焼きのための設定をします。
ヘルシオ説明書を見ると「[手動加熱・設定]つまみで[ウォーターオーブン・ロースト]→[予熱なし]→[200℃] → [20分] の操作をします」と書いてありました。
ヘルシオの操作はダイヤルを回して項目に合わせて押して、また下のメニューから選んで合わせて押して…という仕組み。
わたしは「ウォーターオーブン」という項目を探してウロウロ。でも「オーブン」しかない! さんざん探し回って、ようやく「オーブン」と同じページに、 四角く囲まれた2行組みの[ウォーターオーブン]その右に 「ロースト」と書いてあるメニューがあり、これを指しているのだと気づきました。
わたしがマニュアルや解説書を書くとき、「F1」などではなく、 なるべくボタンと同じように見える形にしてほしいと編集者に頼むのは、こういう勘違いを防ぐため。 組む側はひと手間面倒がかかることはわかっていますが、初めてのひとにはこれが大事。 [ウォーターオーブン・ロースト]と、4番目の写真のメニューは大ちがいでしょ? 写真をクリックすると、 大きな写真で見られるので、確認してみてください。
[予熱なし]、[200℃]、[20分]は問題なく設定できて、最後にスタートボタンを押して決定。 ブーンという音が始まりました。ふーん、 デモンストレーションを見せてもらったときはわいわい大勢がいたので気づかなかったけど、こんな音がするんだ。 以前使っていたオーブンレンジとはまるでちがう音。
3)ヘルシオでカラ焼き終了~あれ?これからどうすればいいの?
後は自然に冷えて終了…と思っていたのですが、仕事をしていて1時間後に見に行くと、まだ電源が入ったまま。あれ? ヘルシオって調理を終了したら、自動的に水をタンクに戻してくれて、後は電源も勝手にオフになるんじゃなかったっけ?
ヘルシオの液晶パネルを見ると、「延長0秒 高温注意!」。調理してみて、「まだ加熱が足りなかったな」と思った場合、「延長」のシグナルが出ていれば、ダイヤルを回して、 いまの調理のまま、時間延長することができるという仕組み。
頭をひねり、「そうか、こちらはカラ焼きのつもりだけど、『なんで扉を開いて料理を取り出さないんだろう? まだ料理が終わってない』と思っているにちがいありません。 扉を開き、閉めて、さらに「とりけし」キーも押して、これで終了。 しかし「タンクに戻す操作などが終われば自動電源オフするぞ」モードに入ったことを知る手がかりがありません。電源オン直後のヘルシオの液晶パネルには「自動」メニューの内容が表示されていますし、いわゆる車でいうところのニュートラル状態に戻したことを知る手がかりがありません。 これで操作を正しくしたのか、ちょっと不安。 かつて工業デザイナーにも憧れた連れ合いがこだわる「操作感のデザイン」としては△かなあ。 しばらくして見ると、電源が切れて、冷えていました。
後で説明書のカラ焼きの項目を見直してみると、終了音が鳴ってから10分くらいしてから扉を開けて、 中の水滴などがあれば拭き取るように書いてありました。ちゃんと読んでなかったわ…。読んでいれば、不安にならずに済んだかな。
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