「牡蠣小屋とは室内レンタルバーベキュー」
これがわたしのイメージ。
わたしは関東で2店舗行っただけの経験と、いくつかの牡蠣小屋のサイトを見た知識だけで、書いているので、店によって違う点もあるかと思いますが…。
牡蠣小屋はセルフサービスの飲食店。
入り口から入ると、生の牡蠣や海老、帆立貝などが並んでいます。「牡蠣食べ放題」で牡蠣だけの店もあるようですが、最近はいろいろ売っていることが多いようです。
材料を買ったら、焼くための道具類、軍手やトングなどを借りて、店内に入ると、焼き網が中央にあるテーブルとそれを囲む椅子。そばには荷物を入れるカゴ。そして貝殻を捨てるためのバケツ。
飲み物は入り口の売り場で買えたり、自動販売機だったり…。
道具や席代をがっちり取って、飲み物などの持ち込み可の店もありますが、バーベキュー道具のレンタルはお金を取らず、その代わり持ち込みは不可の店のほうが多そうなので、前の店の経験で思い込みで行動せず、ちゃんとその店のルールを確かめたほうがいいですよお。
発祥は九州? いま復興支援と観光支援
元々は佐賀県の太良町が発祥の地という説が有力です。
佐賀県の観光ポータル情報サイト「あそぼーさが」(2012年の記事)によれば「20数年前、ある海産物直売店が試食用のカキをドラム缶で焼いて提供したのが太良町の「カキ焼小屋」の始まり。」だとか。現在では九州の各地に牡蠣小屋の名所があります。
牡蠣の生産量日本一の広島では、 2010年から、瀬戸内海への観光客誘致で地域経済の活性化を目指す、「海の道構想」の認定事業の「ひろしまオイスターロード」として、「ミルキー鉄男のかき小屋」がかき小屋事業を開始しました。
そして東北では東日本大震災後にかき小屋が誕生。
震災により、三陸沿岸部の牡蠣養殖場、作業場、牡蠣処理施設などがほとんど津波で流されてしまい、壊滅的な被害を受けました。その後、養殖は比較的早く復活した一方、処理場の復活などが遅れたこともあり、せっかく生産したのに、販路がない状況。そこで手軽に売れるかき小屋が誕生。東京などで東北の牡蠣を売る牡蠣小屋が「東北復興支援」をうたって、次々に開店しています。ただ、東北復興支援をうたっていても、必ずしもすべての牡蠣が東北産ではなかったりしますが…。